【発売日】 1988年4月28日
【発売元】 テクモ
【ジャンル】 シミュレーションゲーム
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概要
1988年にテクモから発売されたファミリーコンピュータ用のシミュレーションゲームです。
人気少年漫画誌である週刊少年ジャンプで連載されていたサッカー漫画『キャプテン翼』をゲーム化したものです。
このゲームはアクション要素を極力排除しながらも、リアルタイムで試合が進行するという、これまでのスポーツゲームとは一線を画するシステムを採用し、多くの注目を集めました。
このゲームは原作に忠実であり、「中学生編」から「Jr.ユース編」に至るまでのストーリーを忠実に再現しております。
また、テクモシアターシリーズ第1弾として、ムービーシーンを取り入れ、ストーリー性と演出にも重点を置いております。
プレーヤーは各選手ごとにコマンドを選択し、「ガッツ」という行動値を消費して実行することができる新しいリアルタイムシミュレーションゲームのジャンルを確立しました。
このゲームにはオリジナルの選手や必殺技の他に、原作で登場した多くの技も再現されており、一度しか披露されていない技やその際の台詞なども忠実に再現されています。
また、操作は複雑ではなく独特の戦略性を生み出し、サッカーそのものの魅力を存分に引き出しております。
このゲームの魅力は、成長要素によって「次は勝てるかもしれない」という希望を持たせる点にあります。
また、必殺シュートなどもボールの威力や軌道の変化を再現し、その強烈さを印象付けています。
特にシュートの弾道は様々な形で表現され、ドライブシュートの曲がる軌道や、立花兄弟の飛び交うスカイラブなど、その表現は非常に力強く、見る人を魅了します。
さらに、ゲーム内の演出も素晴らしく、モブキャラクターを含めたタックルの滑り込む挙動やドリブルで相手を抜く様子、そしてキーパーのアクションも非常にダイナミックで、見ているだけで心が躍ります。
『キャプテン翼』は、ただのゲームだけでなく、まさに「キャプテン翼の世界を再現したキャラクターゲーム」としての魅力もたっぷりです。
キャラクターのステータスも原作のイメージを忠実に再現し、翼のように全能力が高く、日向のようにシュートとタックルに秀で、さらにドリブル時に相手を吹飛ばしやすい能力を持つ選手など、細部までこだわった設定が特筆されます。
このゲームは、斬新なアイデアで多くのユーザーを魅了しました。
それまでになかったリアルタイムシミュレーションゲームのアイデアは、スポーツゲーム制作に新たな可能性を示し、シミュレーション形式のスポーツゲームが市場に登場するきっかけとなりました。
さらに、このゲームは「キャラゲー=クソゲー」という一般的な見方を覆す数少ない作品の一つでもあります。
継続的なシステムの改善やオリジナルストーリーの追加など、独自の発展を続け、原作終了後も6年間にわたりシリーズが続けられたことは、アニメやマンガをベースとした作品としては非常に珍しい事例です。
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