【発売日】 1989年1月20日
【発売元】 SNK
【開発元】 アルファ電子
【ジャンル】 ロールプレイングゲーム
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●概要
1989年にSNKから発売されたファミリーコンピュータ用のロールプレイングゲームです。
日本の歴史をモチーフにしたロールプレイングゲームです。
物語のベースとなっているのは、江戸時代の小説家・滝沢馬琴が書いた実在の人物・里見义連の生涯を描いた小説『南総里見八犬伝』です。
義連は戦国時代から江戸時代初期にかけて活躍した武将で、「八犬士」と呼ばれる8人の家臣を従えていました。
ゲームでは、八犬士の一人・犬塚信乃の立場でストーリーが進行します。
信乃は主人・義連の命により、日本全国を旅しながら8つの魔球を集める目的を持っています。
これは悪しき力を秘めた玉梓を封じるための試練。
信乃は旅の途中で加わってくる仲間たちと協力し合い、任務を全うしなければなりません。
RPGとしてのゲームシステムは、当時大ヒットした『ドラゴンクエスト』シリーズを参考に制作された、一般的なものです。
肥後から陸奥まで実在の場所が舞台となっており、日本各地を踏破していく感覚を楽しめます。
一方で、ユニークなシステムも取り入れられています。
それが「りょうしん(良心)」パラメーターです。
これは敵の妖怪を倒すごとに上下し、プレイヤーの道義的判断がゲーム進行に影響するというもの。
善玉の妖怪を倒すと低下し、悪玉の妖怪を倒すと上昇するという具合です。
善玉の妖怪は戦闘前に「話す」ことで道具やヒントを教えてくれることもあり、道義心とゲーム的視点のジレンマが生まれます。
こうした独自要素の盛り込みは当時としては斬新な試みでしたが、残念ながら発売時の評価・反響は今ひとつ。
比較的マイナーなタイトルとして認知されることになりました。
しかし、NPCの扱いやバランス調整をもう少し洗練させていれば、より高い完成度を収められた名作になり得た、とする意見も多いようです。
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