【発売日】 1991年4月26日
【発売元】 コナミ
【開発元】 コナミ
【ジャンル】 ロールプレイングゲーム
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●概要
1991年にコナミから発売されたファミリーコンピュータ用のロールプレイングゲームです。
このゲームは、『ファミリーコンピュータMagazine』の通算100号を記念して、編集部とコナミの共同制作企画である「芸夢工房」によって生み出されました。
この企画では、読者の皆さまからの貴重な意見やアイデアが積極的に取り入れられました。
敵キャラクターのデザインやその名前、楽曲、住人のメッセージなど、様々な要素が読者の皆さまの創造性を活かして採用されています。
メインビジュアルとキャラクターデザインは、『Gu-Guガンモ』などの作品で知られる漫画家の細野不二彦氏が担当しました。
音楽面では、コナミ自社の作曲スタッフである「コナミ矩形波倶楽部」に加えて、当時人気を博していたグループ「レベッカ」のメンバーである高橋教之氏と土橋安騎夫氏が参加しています。
なお、このゲームはファミリーコンピューター史上、唯一のFM音源導入作品となっており、専用音源チップ「VRC VII」により15種類の音色を再現することが可能でした。
ストーリーは近未来の宇宙を舞台とし、主人公のジンとその仲間たちが、クーデターを起こし侵攻を進める「バイオ軍」の脅威に立ち向かうという壮大な物語が描かれています。
ファミリーコンピューターの末期作品ながら、グラフィックスは素晴らしい出来映えで、中ボスの戦闘シーンでは驚くべきアニメーション演出が施されており、当時のスーパーファミコンゲームを凌ぐ質の高さを誇っていました。
また、ストーリーも当時のRPGとしては珍しい本格的なSF作品を扱っており、BGMとグラフィックスのレベルもファミリーコンピューターとしては最高水準にあったと言えます。
しかしながら、このゲームの製作環境は特殊なものでしたので、開発が難航し、発売時にはすでにスーパーファミコンの時代に突入していました。
そのため、高度な技術はファミリーコンピューターのレベルに留まり、子供向けではないハードなSFストーリー、RPGのノウハウが不足していたために難易度が上がりすぎるなど、当初の企画の意図とは裏腹の結果となってしまいました。
売上面でも思ったほど振るわず、コナミ社内では「失敗作」との評価を受けてしまったことが残念でなりません。
しかし、このゲームには多くの創造性と挑戦があり、ゲーム史に残る意欲作でもありました。
読者参加型の企画は画期的なものであり、ゲームファンの想像力を存分に活かした作品だったと言えるでしょう。
確かに商業的には失敗してしまいましたが、当時の冒険心と創造性の高さを今に伝える、重要な作品だと考えられます。
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