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【発売日】 1988年8月26日
【発売元】 ビクター音楽産業
【開発元】 アドバンスコミュニケーション
【ジャンル】 アクションロールプレイングゲーム

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概要

1988年にビクター音楽産業から発売されたファミリーコンピュータ用のアクションロールプレイングゲームです。

日本を代表するゲームメーカー日本ファルコムが1987年にパソコン向けに発売したアクションロールプレイングゲーム『イース』は、当時のRPGファンから絶大な支持を受け、シリーズ化されるほどの大ヒット作となりました。

その高い完成度と独創性溢れる世界観が高く評価され、「日本型RPGの元祖」として名高いゲームです。

この超名作RPGを、1988年に任天堂の人気家庭用ゲーム機ファミリーコンピュータに移植したのが、ビクター音楽産業から発売された『イース』です。

オリジナル版のシナリオやマップ、BGMなどを基に、キャラクターやマップのグラフィックをFC向けにアレンジ。

当時のハードの限界に挑戦するように、表現力豊かなドット絵で緻密に描写されたフィールドは、まさに圧倒的な完成度でした。

プレイヤーは赤毛の勇敢な剣士アドル・クリスティンとなり、嵐に包まれた伝説の孤島エステリアを冒険します。

目的は島に伝わる古代文明の遺産「イースの書」を手に入れること。

トップビューのアクションRPGとして、当時のRPGの王道である「敵を倒して主人公を強くする」という基本システムを採用。

しかし、本作の最大の魅力は、緑豊かな草原、深い森、神秘的な遺跡や広大な地下坑道といった、バラエティに富んだ舞台裏が与えられたことでしょう。

独特のゲームシステムも大きな特徴です。

敵と正面からぶつかると大ダメージを受けますが、主人公の位置を上下左右にずらすことで、敵の攻撃をかわしながら攻めることができます。

『半キャラずらし』と呼ばれる、このシンプルでありながら奥深い戦闘は、当時のアクションRPGの新しい可能性を開拓したと言えるでしょう。

FC版『イース』は、日本ファルコムの名作RPGをファミコンならではの表現で蘇らせ、アレンジを加えることでさらに磨きをかけた傑作移植ゲームです。

日本のRPG黎明期を支えたこのタイトルは、今なお色褪せない魅力を放っています。

30年以上経った今でも、RPGファンには必ずプレイすべき名作の1つと言えるでしょう。