【発売日】 1990年12月22日
【発売元】 ユタカ
【開発元】 ゲームアーツ
【ジャンル】 シミュレーションゲーム
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概要
1990年にユタカから発売されたファミリーコンピュータ用のシミュレーションゲームです。
本作は、SDガンダムシリーズの第3作目にあたるウォーシミュレーションゲームとなっています。
前作までは、プレイヤーが所属する陣営に関わらず、使用可能な機体が共通していましたが、本作では初めてユニオン(連邦軍)側とジオン(ジオン公国軍)側で使えるモビルスーツが分かれるようになりました。
このことにより、原作アニメの世界観をより忠実に再現できるようになりました。
収録されているシナリオは、『機動戦士ガンダム』、『ΖΖガンダム』、『機動戦士ガンダムΖ』、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のアニメを基にした「地上編」と「宇宙編」の20本に加え、『SDガンダム外伝 第08MS小隊』に基づく0080の機体とシナリオ、さらに『SDガンダム 戦国伝』の世界観を元にした外伝シナリオ10本が用意されています。
合計で実に40本ものシナリオが収録されているため、ボリューム満点の作品となっています。
本作のゲームシステムは、前作までのSDガンダムシリーズとはかなり異なるものになっています。
プレイヤーは青軍のユニオンか赤軍のジオンから好きな陣営を選び、敵陣営が支配するガチャポリスを占領していくことが目的です。
各ターンで獲得する収入を使って、ガチャベースのシステムによりコストを消費しながらユニットを生産・増強することが可能です。
特筆すべき新要素として、ユニットごとのレベル(最大20)と経験値の概念が導入されました。
敵味方のレベル差によって、攻撃の命中率が変化するなど、ユニットの育成が戦況を左右する重要なファクターとなっています。
またユニットのデフォルメ具合もかなり良好で、様々なモビルスーツの特徴を詳細に表現できるようになりました。
一方で、大幅に変更されたゲームシステムによるバランス調整が十分でない点が、若干の難点としてあげられます。
しかしながら、そうした些細な欠点はあれ、目立った致命的な問題はなく、SDガンダムファンならずとも楽しめる作品と言えるでしょう。
アニメのシリアスな雰囲気をデフォルメしながらも再現したシミュレーションゲームとなっており、シナリオの会話部分などのストーリー要素は控えめながらも、ガンダム世界観の魅力を余すところなく味わえる傑作です。
1Pモードに加え、2人でも対戦が楽しめるほか、CPUを操作したAI同士の観戦モードも用意されているなど、ゲームの幅が大きく広がっています。
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