【発売日】 1989年1月6日
【発売元】 ソフエル
【開発元】 ソフエル
【ジャンル】 その他
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●概要
1989年にソフエルから発売されたファミリーコンピュータ用のゲームです。
このゲームは、石垣ゆうき氏による少年ギャンブル漫画『100万$キッド』を原作とするゲーム化作品です。
同作は1986年から1988年にかけて少年マガジンで連載され、少年誌におけるギャンブル漫画の先駆的存在として知られています。
ゲーム内容は原作に倣い、ポーカーやルーレットなどのカジノゲームを題材としたもの。
架空の町「ロスト・ウェイジズ」を舞台に、大金を稼いで悪のカジノ王を倒すことが目的です。
収録されているゲームは「ドローポーカー」「ブラックジャック」「スロットマシン」「ラスベガスルーレット」の4種類。
いずれもカジノで実際に遊ばれているゲームです。
ゲームモードとしては、自由に遊べる「フリーモード」と、ストーリー仕立ての「クエストモード」の2種類が用意されています。
ギャンブルゲームとしての完成度は高く、ブラックジャックにおける「サレンダー」「スプリット」「インシュランス」といった細かいルールもきちんと再現されています。
当時のファミコンソフトの中で、ここまでカジノゲームをテーマに全面に押し出した作品は珍しく、一定の話題性があったと言えます。
一方で、キャラクターの会話シーンにおける台詞の使い回しが多いなど、細かいところまでこだわり抜かれたゲームではないのも事実です。
スーパーファミコンの登場も間近だった時期の作品ということもあり、より洗練された表現を求めるプレイヤーには物足りなさを感じさせる部分もあったでしょう。
カジノゲームをテーマに全面に押し出し、ルールや用語の再現度を重視した意欲作だったことは間違いありません。
後のカジノゲームブームの火付け役としても、またギャンブル文化の一端をファミコンで体験できた貴重なソフトの一つとしても、改めて注目される存在だと言えるのではないでしょうか。
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