【発売日】 1989年3月24日
【発売元】 東京書籍
【開発元】 ザップ、アナザー
【ジャンル】 アクションアドベンチャーゲーム
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暗黒神話 (集英社文庫(コミック版)) [ 諸星 大二郎 ]
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概要
1989年に東京書籍から発売されたファミリーコンピュータ用のアクションアドベンチャーゲームです。
このゲームは、週刊少年ジャンプで人気を博した諸星大二郎さんの伝奇漫画『暗黒神話』を原作としています。
原作では、日本神話の英雄ヤマトタケルと、人間の肉体を持つ鬼のようなクマソ一族との1600年に及ぶ壮絶な戦いが描かれています。
ヒンドゥー教の要素も取り入れられたこの物語は、恐ろしくも美しい幻想世界を舞台に、人間の欲望と怨念が生み出す呪縛の力と、それに対するヤマトタケルの戦いを描いています。
ゲームでは、この壮大な原作ストーリーを全8章のアドベンチャーパートとバトルパートに分けて楽しめるようになっています。
アドベンチャーパートは「動かす」「取る」「使う」「見る」「移動」「聞く」の6つのコマンドを駆使して進めていき、情報を集めたりアイテムを使用してシナリオを進行させます。
集めた情報は「知識ポイント」として蓄積され、開いた本の形で表示されます。
このポイントが多いほど、後のバトルパートで有利になります。
バトルパートでは、オリジナルのアクションシューティングゲーム形式で、剣から発射する弾でクマソ一族を攻撃しつつ、跳躍でその攻撃をかわしていきます。
グロテスクな見た目のボスキャラクターとの戦いは、原作の世界観を強く意識させられるシーンです。
ゲーム全体としては、アドベンチャーパートがメインとなっており、日本神話や原作の不気味な世界観と物語を楽しむことができます。
ゲーム中でも簡単に解説されるので、知識がなくても楽しめるうえ、バトルパートへの移行前に知識を深めることができるのが特徴的です。
一方で、バトルパートのゲーム性がやや薄めであることと、全体のボリュームが小さいことがこのゲームの欠点として指摘されています。
しかしながら、日本神話とホラー要素を掛け合わせた斬新な世界設定とストーリテリングは今でも高く評価されており、原作への関心を引き起こすきっかけとなったことは確かです。
短時間で遊べるうえ、BGMやグラフィックスも当時としては高い完成度で、原作への興味も掻き立ててくれることから、日本神話や怪奇小説が好きな方には今でもおすすめの1本と言えるでしょう。
ぜひプレイしてみて、原作の世界観に浸ってみてください。
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