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【発売日】 1988年8月14日
【発売元】 セガ・エンタープライゼス
【ジャンル】 アクションロールプレイングゲーム

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概要

1988年に発売されたセガ・マークIII用のアクションロールプレイングゲームです。

物語は、病に苦しむ王を救うため、少年ケレシスが薬草「メア」を求めて旅に出るところから始まります。

王の病を治すために必要な薬草は、谷底へと向かったリーナ姫が持ち帰るはずでしたが、彼女が行方不明になったため、プレイヤーはリーナ姫を救出しつつ「メア」を手に入れるという壮大な冒険に挑むことになります。

大きな特徴は、その斬新な視点切り替えシステムです。

ゲームのシーンに応じて、トップビュー(上から見下ろす視点)、サイドビュー(横スクロール視点)、強制スクロール(自動的に画面が進む)といった多様な視点が切り替わります。

これにより、プレイヤーは各シーンで異なる操作感を楽しむことができ、飽きさせないゲーム展開が実現されています。

トップビューでは広いフィールドを探索し、サイドビューではアクション要素が強調され、剣を駆使した戦闘が展開されます。

強制スクロールの場面ではスピード感あふれるプレイが求められ、プレイヤーに緊張感を与えます。

また、プレイヤーキャラクターのケレシスは、ジャンプや剣技を駆使して敵を倒し、進行を妨げる障害物を突破していきます。

アイテムを集めることで、ケレシスの能力が強化され、より難易度の高い敵との戦いにも挑めるようになる点は、アクションRPGとしてのやり込み要素を増しています。

アイテム収集はこのゲームの醍醐味の一つで、フィールド内の隠し部屋や宝箱を探し出すことで、貴重なアイテムや装備を手に入れる楽しみがプレイヤーを引き込む要素となっています。

アピールポイントは、広大で多様なフィールドデザインと、探索要素が絡み合った点です。

プレイヤーはマップ内のさまざまなエリアを行き来しながら、リーナ姫やメアの手がかりを探すことになります。

その過程で新たなエリアへの道が開けたり、アイテムを駆使して進行不可だった場所が攻略できるようになったりする「メトロイドヴァニア」的な構造が特徴的です。

さらに、敵キャラクターのデザインやアニメーションも個性的で、魔王ゴルベリアスの恐怖感を醸し出すダークファンタジーの雰囲気を強調しています。

ボス戦では、敵の攻撃パターンを見極めつつ、的確に攻撃を加える必要があり、プレイヤーに戦略性が求められます。

このような戦闘は、シンプルでありながら奥深いゲーム性を感じさせます。

その多様な視点切り替えと緊張感のある戦闘、そして探索の要素が絶妙に組み合わさったゲームで、プレイヤーに飽きさせない工夫が凝らされています。

特にアイテム収集や隠し要素を発見する楽しさは、当時のプレイヤーから高く評価されました。

広大なフィールドを自由に冒険できる感覚は、まるで自分が中世のファンタジー世界を旅しているかのような没入感を提供してくれます。

また、トップビューとサイドビューの切り替えがスムーズで、視点ごとの操作感覚の違いを楽しめるのも魅力の一つです。

トップビューでは戦略的に敵を避けつつ、サイドビューでは剣によるアクションが楽しめるため、異なるゲーム性を一度に味わえる贅沢さがあります。

当時の購入者からは、視点の切り替えが斬新であるとの意見が多く寄せられました。

特に、トップビューからサイドビューへのスムーズな移行は、多くのプレイヤーにとって新鮮で刺激的だったようです。

また、フィールドの広さや探索要素の多さに対しても高い評価があり、隠しアイテムを発見する楽しさがプレイヤーを長時間引きつけたという感想が目立ちます。

一方で、一部のプレイヤーからは、難易度が高く、特にボス戦での苦戦が続いたという声も聞かれましたが、それもまたやりがいがあるとの声も少なくありませんでした。

当時の雑誌やテレビのゲームレビューでも、『魔王ゴルベリアス』はそのユニークなシステムと探索型のゲームデザインが評価されていました。

特に、「ゲーム誌Beep!」などでは、フィールド探索の自由度や、多彩な視点変更システムが取り上げられ、クリエイティブなゲームとして賞賛されました。

アクションRPGとしての魅力を十分に備えつつ、探索や視点変更など、他の作品にはない独自性でプレイヤーを引き込む作品です。

多様なプレイスタイルが楽しめるこのゲームは、当時のゲーマーたちにとっても非常に新鮮で挑戦的な体験を提供してくれました。