銀河伝承 [ (ゲーム・ミュージック) ]
【発売日】 1986年11月6日
【発売元】 イマジニア
【ジャンル】 シューティングゲーム
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概要
1986年に発売されたファミリーコンピュータ ディスクシステム用のシューティングゲームです。
本作は、WAVE JACKシリーズの第1作として位置づけられており、ゲームメディア以外にも様々なコンテンツを融合した「メディアミックス」という当時としては先進的なアプローチを採用していることでも有名です。
ゲームの目的は、プレイヤーが「ホープ星」とその周囲に存在する5つの衛星を探査し、スード病と呼ばれる病を治療する神の薬を作るために必要なクリアアイテム「キルノ」を集めることです。
『銀河伝承』は、二部構成のゲームプレイが特徴です。
第一部は、宇宙空間を舞台にした縦スクロールの強制無限スクロールシューティングステージで、流れるように続く星々や宇宙船を背景に、プレイヤーは敵の襲撃を避けながら進んでいきます。
この宇宙ステージでは、的確なタイミングで敵の攻撃を回避し、ショットを放つ技術が求められ、次第に難易度が増していくため、腕前が問われる場面が多く、緊張感が途切れません。
一方、第二部の惑星パートでは、シューティングとは一味違った縦スクロールアクションが楽しめます。
惑星に降り立つと、主人公は敵キャラクターや障害物を回避・撃破しながら「キルノ」の手がかりを探し出すミッションをこなしていきます。
ここではパズル的な謎解き要素も加わり、次々と現れるギミックに対処しなければならないため、プレイヤーの観察力や判断力が試される場面が続きます。
こうした異なるプレイスタイルの融合により、単なるシューティングゲームに留まらず、ストーリー性や探索の楽しさも同時に味わえる点が、このゲームの最大の魅力です。
『銀河伝承』には、ゲームカセットに加えて、非常に豊富な副読アイテムが付属していました。
まず、田部裕文による短編小説が収められており、これはゲームの世界観をより深く理解するためのもので、物語に没入する手助けをします。
さらに、ゲームの設定資料集や、キャラクターやストーリーの詳細がわかる副読本が用意され、ストーリーの背景やキャラクターに関する知識をプレイヤーに提供しました。
また、ボイスドラマと主題歌を収録したカセットテープも付属しており、音楽や音声を通してゲームの世界を楽しむことができるため、ゲームの枠を超えた体験が提供されていました。
さらに、本作には「感性教育のしおり」と題された、教育的な冊子も付属しています。
これは日本教育心理研究所の森山祐輔所長が提唱する「ソフトエデュケーション」という教育法の解説が掲載されており、情報化社会に対応した新しい教育方法の一環として、ゲームを通じて感性や思考力を養うことを意図していました。
このような教育的意図の組み込みは、当時のゲームとしては非常に珍しく、プレイヤーにゲームの楽しさ以上の学びを提供する試みでした。
「銀河伝承」はそのメディアミックスによる世界観の広がりや、ゲーム本編の作り込みが評価され、「ゲームを超えたエンターテイメント体験」として話題になりました。
特に、宇宙と惑星の異なるシチュエーションでのステージ構成が「飽きさせない」「一度クリアしても繰り返し遊びたくなる」と好評で、シューティングとアクションの両方が味わえる点が高く評価されていました。
当時を振り返るファンから「ストーリー性が深く、没入感がすごい」「付属の短編小説やボイスドラマまで含めると、他にない体験だった」という感想が寄せられています。
「新感覚のメディアミックスゲーム」として評価され、ファミリーコンピュータ ディスクシステムの名作の一つとされました。
テレビ番組でも本作が特集され、「単なるゲームに留まらない総合的なエンターテインメント」として、幅広い年齢層から注目を集めていたと言われています。
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