【発売日】 1987年4月19日
【発売元】 セガ・エンタープライゼス
【ジャンル】 ボクシングゲーム
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●概要
1987年に発売されたセガ・マークIII用のボクシングゲームです。
シルヴェスター・スタローン主演の映画「ロッキー」シリーズをテーマにした、当時としては画期的なスポーツゲームでした。
映画『ロッキー』の第1作から第4作までをモチーフにし、プレイヤーはロッキー・バルボアとしてシリーズで登場する強力な対戦相手に挑みます。
対戦相手はアポロ・クリード、クラバー・ラング、イワン・ドラゴの3人で、彼らはそれぞれ映画の中でも名高いキャラクターです。
特に、各キャラクターが映画で見せた強さや特徴がゲーム内でも再現されており、プレイヤーに映画さながらの迫力あるバトル体験を提供します。
本作の特筆すべき特徴は、プレイヤーがロッキーとして試合に挑む前に必須となるトレーニングです。
サンドバッグやパンチングボール、ミット打ちなど、試合に向けて入念な準備が求められ、これによってプレイヤーはロッキーの成長を実感し、より深い没入感を得ることができます。
このトレーニング要素が、単なるボクシングゲームにとどまらない、ロッキーの物語の一部を体感する醍醐味をプレイヤーに提供しているのです。
また、『ロッキー』では2人対戦が可能で、1Pは必ずロッキーを操作し、2Pは他の3人の強力なボクサーから選択できます。
これにより、映画のライバル対決を再現した白熱の対戦が楽しめる点が魅力の一つです。
2人対戦時には各キャラクターの技や力強さが際立ち、ボクシングの戦略性も増します。
グラフィック面においても、1987年の時点でセガ・マークIIIの限界に挑戦するかのような精細さが注目されました。
各キャラクターの体格や動きが緻密に描写されており、特にパンチの打ち込みや防御時の動きは、実際のボクシングを見ているようなリアリティがあります。
プレイヤーの間では「選手がまるで生きているように動く」と評判で、これがゲームの没入感をさらに高める要因となっています。
一方で、対戦相手がわずか3人しかおらず、ゲームのボリューム不足を感じるプレイヤーも少なくありませんでした。
しかし、このシンプルな構成がかえってストーリーを簡潔にまとめ、映画のような臨場感を損なわずに提供できる要因になっているとも言えます。
当時のゲーム雑誌やテレビでは、『ロッキー』のグラフィック表現や映画の再現度が高く評価され、ファンの間でも話題になりました。
ゲーム誌では「映画ファン必見の一作」と評され、特にスタローンが演じたロッキーのキャラクター性をゲームで再現している点に賞賛の声が寄せられました。
当時のボクシングゲームの中でも映画ファンに特化した独特な作品であり、ゲームとしてもストーリー性と臨場感を兼ね備えた一作です。
映画のファンにとっては、ボクシングの試合を体感しながらロッキーとしての物語を追体験できる点が最大の魅力といえるでしょう。
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