【発売日】 1990年7月20日
【発売元】 EPIC・ソニー
【開発元】 Software Creations
【ジャンル】 アクションパズルゲーム
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概要
1990年にEPIC・ソニーから発売されたファミリーコンピュータ用のアクションパズルゲームです。
プレイヤーは魔術師シャダックスを操作し、古城に隠された秘密の杖の欠片を集めることになります。
この杖を手に入れることで、黒魔術師モルビスに立ち向かい、さらわれたエレノア姫を救出することができるのです。
本作はクォータービュー方式の擬似3D空間を舞台に、ジャンプアクションと迷宮探索、パズル解きを組み合わせたゲームプレイが特徴です。
攻撃手段はなく、敵を倒すことはできませんが、ダンジョンを大胆に探索し、巧みな足捌きと頭脳を駆使して、次々と現れる謎や障害を突破していく必要があります。
通過したルームの数と取得アイテム数によって、攻略の完全度が判定されます。
上級者になればなるほど、この数値をいかに小さく抑えられるかが腕の見せ所となってくるでしょう。
さらに、各ステージのタイムアタックにも挑戦できるなど、ゲーム性が多岐にわたっています。
本作の舞台となる迷宮は、クォータービュー視点によって構築された非常に広大な空間です。
各エリアが有機的に繋がっており、前後左右はもちろん、上下への移動も可能な立体的な構造となっています。
一画面スクロール無しの圧巻の迷宮は、まさに三次元的な没入感に満ちています。
グラフィックスも傑作です。
ワイヤーフレームで構築されたブロックの陰に隠れたり、リフトに足場を載せて障害物を組み合わせるなど、当時としては斬新な表現が数多く用いられています。
敵キャラクターも、スライム、目玉、クモ、鉄球などと多彩で目を引きます。
難易度は決して低くはありません。
一部のステージでは、敵やトラップの動きを死んで覚えるしかない過酷な状況も待ち受けています。
また、謎解きのヒントが乏しいため、それ自体が大きな壁となり得ます。
インターネットでの攻略情報も少なかった当時、プレイヤーの頭を抱える姿は珍しくなかったでしょう。
ファミコンの中では異彩を放つ、頭脳とテクニックの両方を問うクォータービューアクションパズルゲームと呼ぶにふさわしい本作品。
その斬新なゲーム性、卓越したグラフィックス、精緻なサウンドから、単なる名作を超えた傑作の価値があると言えるでしょう。
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