【発売日】 1991年6月28日
【発売元】 テクノスジャパン
【開発元】 テクノスジャパン
【ジャンル】 ロールプレイングゲーム
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概要
1991年にテクノスジャパンから発売されたファミリーコンピュータ用のロールプレイングゲームです。
この作品は、従来のRPGとは一線を画す斬新なゲームシステムを採用しており、プレイヤーはサイコロの出目によって戦闘の勝敗が決まる運要素の強いゲームプレイを楽しむことができます。
ゲームの舞台は、すごろく風のマップとなっており、プレイヤーはキャラクターを操作して冒険に出発します。
敵との戦闘では、物理攻撃用の「力のダイス」と魔法攻撃用の「魔法のダイス」を投げ、出目の大きい方が一方的に攻撃を成功させることができます。
しかし、同じ出目が出た場合は、ダイスを積み上げて最大3段階まで戦闘が続行され、勝者は積み上げたダイスの段数分だけ大ダメージを与えることができるという緻密なシステムが採用されています。
プレイヤーは、4人のキャラクターから1人を選んで冒険に出発し、ステージをクリアすることで次の冒険へと進むことができます。
初期状態ではステージ1しか攻略できませんが、ステージをクリアすると次のステージがアンロックされていきます。
また、ステージは何度でも挑戦可能なので、キャラクターの育成を十分に行ってから次のステージに進むことも可能です。
確かに運要素が強く含まれているゲームではありますが、マップの特性やアイテムの効果を理解し、適切な戦略を立てることで、確実にゲームをクリアすることが可能となっています。
装備の強化や、確実な効果を発揮するアイテムの使用タイミング、システムの仕組みを踏まえた効率的な経験値稼ぎなど、独特のシステムながらも緻密な戦略性が求められます。
また、本作は視覚的な魅力も備えています。
キャラクターデザインはコミカルな雰囲気が漂う造形となっており、とってもかわいらしく親しみやすいグラフィックスとなっています。
さらに、ダイスの投擲や自キャラクターがダメージを受けた際には、専用のモーションアニメーションが再生されるなど、ディテールへのこだわりも伺えます。
音楽面でも、中野テルヲが手がけたBGMは秀逸な出来栄えとなっています。
曲調はシリアスとコミカルの中間を行く通常戦闘曲、ホームタウンであるサイランドの雰囲気にぴったりのシックでモダンな曲など、ゲームの世界観にマッチした楽曲ばかりで、非常に耳に馴染みやすい仕上がりとなっております。
運要素が強いゲームシステムは人によって好み好みが分かれるところですが、本作はただ単に理不尽な運ゲーというわけではありません。
ちゃんとしたゲームとしての体をなしており、適切な戦略を立て、キャラクターの育成を行えば、誰もが確実にクリアすることができるよう設計された作品なのです。
サイコロの出目によって勝敗が左右される緊張感と、独特のゲームシステムの面白さを体感してみてはいかがでしょうか。
運要素とRPGの要素を巧みに融合した、当時としては革新的な発想のゲームだったと言えるでしょう。
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